 |  | 古きよき心 |  | | 2017/09/12 | 夏休みが明け,学校生活がスタートしました。 運動会に向けて練習に励んでいる最中です。そのような中でも,たったの週1回しかない道徳の時間を大切にしていきたいと思います。 今回は内容項目【C-17伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度】にかかわる授業でした。子どもに日本や日本人のイメージを問うと,きれい好きやおもてなしの心をもっているプラスの意見があれば,控えめや体が小さく弱いといったマイナスの意見も出されました。 扱った教材には,小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)やアメリカの動物学者のモースなどが著書の中で説いた,日本人のすばらしさが掲載されています。子どもにとっては親しみ辛い硬い文章ですが,昔から日本人が大切にしている感じ方や外国人から見た日本や日本人のよさについて知ることができます。 今回の教材では,日本人の「古きよき心」を子どもが知り,改めて自分の生活を見つめ直したり,よりよく生きようとしたりすることができればよいのではないかと思いました。 ですので,教材から日本人の「古きよき心」をたくさん挙げさせ,なぜそう考えたのか,共通する心はないかなどを問い返しました。そうすると,6−2の授業では,思いやりの心が日本人の「古きよき心」としては1番大きいのではないかという結論にいたりました。 子どもたちに言わすと,自然を大切にしたり,おもてなしをしたり,他人を助けようとしたり,礼儀正しくしようとしたりするなど,そういった心のもとは,自然や相手の気持ちになって考える思いやりの気持ちに行きつくのではないかということです。 なので,外国人の方にも思いやりの心はないのですか,と問いました。 すると,もちろん外国人の方にも,その心はあるけれど,それが一部の人ではなく,多くの人に備わっていて,思いやることが当たり前のように生活しているから,小泉八雲たちは感動したのではないかということでした。 答えがあるような問いではないので,考えることが無意味だと思えるかもしれませんが,このような答えのない問いに対して考え続ける姿勢というのも,道徳科で大切にしていきたいものなのかなとも感じました。 夏休みが明け,これからも道徳の授業の在り方や,子どもと一緒によりよい生き方を考えていけたらと思います。 | |  |