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特別の教科 道徳トピックス 
【道徳科】今年もよろしくお願いします!
2023/05/02

附属光小での勤務も3年目となりました。
道徳科を担当する池永真依子です。よろしくお願いいたします。
今年は久しぶりの5年生の担任です。
5年生の道徳も楽しみですが,子どもたちは5年生から始まる家庭科の授業がとても楽しい様子。
家庭生活に直結する家庭科の学習。実生活に直結する道徳科の学習。
色々な面から道徳科の研究に役立てたいと感じています。
今年は11月24日に参集型での研究発表大会が行われます。多くの方に子どもの姿を見ていただけることを楽しみにしております。

ありがとうございました
2022/08/31
8月31日を迎えました。皆様,いかがお過ごしでしょうか。
新学期が始まったというニュースも耳にしますが,附属光小学校は明日から始まります。

さて,8月26日に御参会いただいた皆様,本当にありがとうございました。

アンケートの記述を紹介します。
池永・書く活動について
道徳授業における、書く活動はとても難しいなと感じていたので、授業の形態に応じた様々な書く活動の方法を知ることができたので、これからに生かしていきたいです。

中川・発問について
「待つ」ことの大切さを学びました。子どもの発言にしっかりと耳をかたむけてそこから展開を広げていくことができたらと思いました。

坂本先生の講座について
発問について具体的に紹介してくださり、とても分かりやすかったです。全員が授業に参加できているのか?と、振り返りながら、発問や問い返しを工夫して授業作りをしていこうと思いました。また、「書くことは考えること」という言葉も心に残りました。理由や根拠をはっきりさせながら、授業していきたいです。ありがとうございました。

さらに,「研修の行いやすい夏休みに開催していただき、ありがとうございました。2学期の道徳の授業づくりに、また意欲が持てました。」という御感想もいただきました。
皆様からの御意見・御感想を励みに9月からの実践に一層励んでいこうと思います。


次回は9月26日に道徳科としては2回目の授業づくり研修会を行います。テーマは板書です!
ぜひ御参会をお待ちしております!

【第1回終了】道徳科 授業づくり研修会!
2022/08/04
夏休みに入り,気付けば8月になりました。
光市は毎日晴れていて,暑い日が続いています。
皆様,体調に御変わりはないでしょうか。


先日,附属山口小学校の中川先生と教職大学院の坂本先生と,26日に行われる「授業づくり研修会」の検討会を行いました。


私は低学年の書く活動の工夫について話します。ねらいに応じて書く活動を工夫していくことをどう伝えたらよいのか,鋭意準備中です。


また,検討会では低学年の児童の実態についても話題に上がりました。
1年生の初期は,子どもも私たち教員も大変です。
かわいい1年生だからこそ!頑張ろうと準備したことが子どもの実態と合わないこともしばしば…
準備にも多くの時間がかかります。
「こんなこともあったよ。」「こんな子どももいたよ。」と様々なエピソードで盛り上がりました。

そんな1年生の子どもたちと道徳の学習をすることはとても楽しいことです。
ぜひ,低学年の担任をしている先生方!書く活動で悩まれている先生方!
一緒に学びませんか。お待ちしております。
詳細は,HPのトップページを御覧ください。

ねらいと学習内容を大切に
2022/06/20

8日間にわたる教育実習が終了しました。初めての実習生との生活に,子どもたちは楽しく過ごすことができました。
大学生との授業づくりは,私にとっても大変勉強になる時間でした。今回は,その中から一つ「ねらいと学習内容を明確にする大切さ」について感じたことをお伝えします。


「道徳科の教材を読んで,何を教えたらよいのか。」と聞かれたとき,「はい。」と自信をもって答えられる先生は少ないのではないでしょうか。理由は,教科書に教える内容や学習内容がはっきりと書かれていないからです。
そこで私たちは,何を基に学習内容を設定するのでしょうか。
学習指導要領解説です。内容項目を確認し,内容項目の細かな内容や児童の発達の状況,指導に当たる際の留意点を確認すると思います。

さらに教材を分析し,児童の実態を把握し,ねらいを設定します。そのねらいを基に学習活動を考えていきます。
そのねらいや学習内容の設定が不明確だとねらいや学習活動に少しずつズレが生じ,何を学習したのか,わかりにくい授業になっていく可能性もあります。

かぼちゃのつるを具体例に考えてみましょう。
かぼちゃのつるは誰もが一度は見たことがある,実践したことがある教材なのではないでしょうか。
かぼちゃのつるの内容項目は節度,節制で授業を組み立てることが多いと思います。私は,学習内容を「わがままをしないで明るく生活することの大切さ」と設定しました。

かぼちゃのつるでは,他にも「友情信頼」「規則の尊重」「よりよい学校生活」にも関連する話だと思います。「はちさんたちに優しくしないといけないよ。」「約束は守って,自分の畑で伸びるといいね。」などと,節度・節制から少しずつ離れていく可能性もあります。
しかし,教師は「節度,節制」で授業を組み立てている以上,「わがままをしないで明るく生活することの大切さ」を軸に授業を組み立て,学習活動や手立てを考えていくことが大切だと思っています。

25日にある学びの会でも,時短につながる教材分析や問創りについてお話します!
申し込みは22日となっています。
ぜひ!時短につながる道徳科授業創りやその中でも大切なことをお話しませんか?
御参加をお待ちしております。

書く活動の工夫について
2022/06/06
入学から2か月が経ち,子どもたちはすっかり学校生活に慣れ,友達と遊んだり,意欲的に学習したりしています。

入学当初はひらがなが書ける子も,書けない子もいます。またある程度の分量を書くにも時間がかかります。
 
そこで,私は低学年初期における書く活動の工夫について力を入れて指導をしています。書く活動の意義は,「思考していることを「視覚化,見える化」することは,他の人(教師や友達)に分かりやすくすることはもちろんですが,何よりも,思考している子供自身が自分の考えていることをとらえやすくする」(坂本,2019)と書かれています。さらに,自身の考えを表出することで,話合いにも活用できるのではないかと考えています。


今回はどのような工夫をしたか,5つ紹介します。
1 表情絵を書き入れる(教材:はりきり一年生「学研教育みらい1年より」)
 発問:よいことをするとどんな顔になるかな。○に顔を書き入れてみよう。

2 記号を書き入れる(教材:心ってどこにあるのでしょう(こんのひとみ/いもとようこ絵「金の星社」)
 発問:心ってどこにあると思うかな。(人のイラストの周りに)ハートを書き入れてみよう。

3 心情曲線を書く(教材:はやとのゴール「学研教育みらい1年より」)
 発問:登場人物は4つの場面の時,どんな気持ちだったかな。線を書き入れてみよう。

4 ハートに色を塗る(教材:きんのおのぎんのおの「学研教育みらい1年より」)
 発問:正直にしたときと,うそをついたとき,心はどんな色かな。塗ってみよう。

5 表情絵+文を書く(教材:かぼちゃのつる「学研教育みらい1年より」)
 発問:登場人物はどんな気持ちかな。顔を書き入れてもいいし,気持ちを書き込んでもいいよ。


教材や発問例を加えてみましたが,実際のワークシートや子どもの様子をお伝えすることが叶いません。実際のワークシートや子どもの様子は,8月26日に行われる授業づくり研修会でお伝えしたいと考えています。今回は,山口大学附属山口小学校の中川先生も一緒に研修会を開きます。夏休み最後の金曜日。皆様もぜひご一緒にいかがですか。

各教科等とのつながり
2022/05/18
光学園の道徳科を担当する池永です。
昨年度は1年生の担任をしておりましたが,本年度も1年生の担任となりました。

低学年の道徳科や道徳教育,生活科との横断的なかかわり等の視点から発信していくことができたらと思っています。本年度もどうぞよろしくお願いします。



さて,入学から約2か月が経ち,ぴかぴかの1年生は楽しく,時には疲れた様子も見せながらも充実した学校生活を送っています。

4月中旬から,生活科「がっこうだいすき!」の単元で学校探検を通して,教室の位置や学校で働いている人について知ることができました。

知ったことを大きな地図にまとめたいという思いをもつ子どもたちは,学校にある教室の写真を撮り,説明を合わせてカードにまとめました。また,学校の先生方に名前や好きな食べ物等を聞きに行き,これもカードにまとめました。
これらのカードを学校の地図に貼り,「1年1組のオリジナル地図」にしていく予定です。


このような生活科の学習も,「よりよい学校生活,集団生活の充実」につながると感じています。また,働いている方への感謝の気持ちや,学校のルールを守り,みんなが使う学校を大切にすることの気持ち等も育つのではないかと思っています。



各教科等や日頃の生活で体験したことが道徳科の学びにつながることは多くあります。年度当初の年間指導計画や別葉を確認したり,子どもの体験や経験を把握したりすることで,より深い道徳科の学びになると考えています。

大主題とは
2022/01/13
道徳科の授業をつくる時に,主題を考えたことはありますか。

主題とは,「ねらいと教材で構成し,授業の内容が概観できるように端的に表したもの」(浅見)とされています。私は,1時間の授業のテーマと捉えています。大主題は「大」とつくぐらいだから主題より大きいものと想像しますよね。

道徳科の授業は1時間ごとに内容項目・教材・ねらいが違い,1時間単位で扱われることが多いのではないかと思います。年間指導計画を基に,1年に複数回の内容項目を扱うことはありますが単元を構成して授業を仕組むことは少ないのではないでしょうか。



そこで今回は3つの教材から,「主として自分自身に関すること」について考える単元を設定しました。大主題「すてきな自分」を基に,3時間で構成される授業を展開していくことで,いろいろな面からより深く自分自身を見つめることができるのではないかと思っています。また,それが自分自身のwell-being(幸福)にもつながっていくのではないかと考えています。


1年生の発達段階で,3時間の学びを継続することの難しさや,振り返りの時間の確保等の課題もあると思いますが,今回は1つの挑戦です。2月11日の小中一貫教育研究協議会(オンライン)では,多くの御意見を頂けたらと思っています。多くの御参加を待っています。

国際理解への一歩
2021/12/03

12月に入り,だいぶ寒くなってきました。
今回は,内容項目「国際理解,国際親善」につながる授業について紹介します。
この内容項目と子どもの実態を比べた時に,近いと感じますか?
遠いと感じますか?

私は遠いと感じてしまいます。学級の子どもたちの日常の会話にもちろん出てこない,外国の方と接する機会は少ないからです。

そこで,授業を行う前に外国語の時間を使って,私が3年前に訪れたスリランカについて話をしました。
(スリランカにはJICAの「教師海外研修」として訪問しました。現在はコロナ禍のため現地研修は行われていませんが,とても素敵な研修です。興味のある方はぜひ検索してみてください。)

スリランカの場所,時差,言語,あいさつ,お金,道路の様子,ホテルの様子などを,日本と比べながら紹介していきました。実際にもってきたスリランカで使用されている紙幣とコインを見せると,歓声が上がりました。他にも主にスリランカで生産されている紅茶も見せました。

また,写真を通してココナッツミルクや現地でよく食べられているカレーを紹介しました。「スリランカの方は,カレーは右手を使って食べるんだよ」と話したらとても驚いていました。
私が初めて食べたドリアンの味,ヒンドゥー教徒の女性がおでこに付けているビンディを体験したことも話しました。

授業後には世界に関する図書を掲示し,いつでも読めるようにしておきました。

子どもたちは興味をもったようで,授業後にも「カレーっておいしいの」「なんで左手は使わないの」等,たくさん疑問が湧いているようでした。


この後の道徳科の「国際理解・国際親善」の授業でも,興味や関心をもって自分事として考えていました。
他教科での学びが道徳科の学びへとつながる大切さを感じた授業でした。

感謝の気持ち
2021/10/29
内容項目「感謝」の授業の様子をお伝えします。

「感謝」について指導要領には,「感謝の気持ちは,人が自分のためにしてくれている事柄に気付くこと,それはどのような思いでしてくれているのかを知ることで芽生え,育まれる。」「日常の指導などで,家庭や学校など,身近で日頃世話になっている人々の存在に気づかせることが大切である。」と書かれています。

指導要領に書かれていることと照らし合わせ
導入で,「ありがとうを伝えたい人は誰かな。」と問いかけると,家族や先生,友達など,身近な人を答えました。登下校を見守ってくださる方々の存在に気付いていないようでした。

展開では,教材「はちさんのバッジ」を読み,登場人物のくんちゃんの気持ちについて考えていきました。お話は以下のような内容です。

くんちゃんは,8時と3時に散歩をしているおばあちゃんについて,お母さんからなぜ8時と3時に散歩をしているのか,なぜはちさんのバッジをつけているのか,ひみつを聞きます。くんちゃんは,その夜「はやくあしたにならないかなぁ」と思いながら寝ます。

くんちゃんはなぜ「はやくあしたにならないかなぁ」と思ったのかなと問うと,
@大好きなはちさんのバッジが欲しかったから
Aひみつが本当か,おばあちゃんに確かめたかったから
Bありがとうを伝えたかったから
という反応が返ってきました。話し合う中で,ありがとうを伝えたい気持ちが強いことについて深めていきました。


終末では,「くんちゃんのように見守っている人はみんなの周りにいる?」と問いかけました。
すると「守衛さん!」と一人の男の子が言いました。そこで,毎日子どもたちの登下校を見守ってくださる,守衛さんと升野さんを紹介しました。写真を見せると,「この人知っている!」と声が上がりましたが,中には,「うん?どこかで見たことがあるかな…」と実感がない子どももいました。
指導要領に書かれている,「身近で日頃世話になっている人々の存在に気づかせることが大切」であることを実感した瞬間でした。
さらに事前に撮影したインタビュー動画を子どもに見せることで,見守っている方々の気持ちを知ることができました。

振り返りには,
今までは普通に思っていたけど,いつもいつも来てくれてありがとうございます。だから自分も車が来るかどうか,確かめて安全にしようと思ったよ。
いつも見守ってくれている人たちにありがとうを伝えたいです。
と書かれていました。


子どもたちは,感謝の気持ちを意識せず,何気なく生活していることも多いと思います。今回の道徳の時間で誰かが自分のために何かをしてくれていることに気付き,感謝の気持ちが芽生える,そんな素敵な時間となりました。


気持ちのよいあいさつ
2021/09/17
夏休みが終わり,あっという間に2週間が過ぎました。

今年の夏休みを振り返ってみると,道徳科について学ぶ時間が多かった夏休みでした。8月6日には語り合う会があり,会に向けて,小学校や中学校道徳担当の先生と協議を重ね,道徳科について見つめなおすよい機会となりました。御参会頂いた先生方,本当にありがとうございました。

また,ニュースでも話題になっていますが,近々廃止される予定である免許状更新講習も,今年受講しました。教育を客観的に見たり,新しい知識を得たりするよい機会となったと感じています。講習の中で学んだことの一つである,全教育活動を通じて行う道徳教育の視点。まずは生活場面において,実践していこうと感じています。


 そこで9月に入り,1年2組の子どもたちとやってみようと決めたのはあいさつです。生活科を通して先生方の名前を覚えた子どもたちは,先生方ともっと近づき,仲良くなるために,あいさつをしてみよう!と決めました。最初は,私が「○○先生だ!おはようございます!」と手本を見せていたのですが,慣れてきたら自分たちからあいさつをしています。お昼を過ぎても「おはようございます。」とあいさつをする子もいますが…。子どもにあいさつをされた先生は笑顔であいさつを返し,子どもたちも嬉しそうな様子です。
まずは手本を見せ,笑顔であいさつが返ってくる,すると自分の気持ちも明るくなるから,またやりたいと思う。こうやって,あいさつや礼儀を学んでいくのだろうと感じました。これを家庭や地域でもできたらなぁと思っています。



(写真は学級花壇に咲いたヒマワリと百日草。これから強くなる台風に耐えてくれるかなぁ。)

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