 |  | きんのおの ぎんのおの |  | | 2021/06/07 | 1年2組の子どもたちは,学校生活にもずいぶんと慣れ,元気いっぱいに学習に取り組んでいます。今回は,5月の授業の様子をお伝えしたいと思います。
有名な教材である「きんのおの ぎんのおの」。附属光小では,「学研教育みらい」の教科書を使用しています。この教科書の教材を初めて読んだ時,「え?」と思いました。話の最後まで書かれていなかったからです。『神様が銀のおのを見せながら「おまえのおとしたおのはこれか。」と聞き,きこりはおのをじっと見る。』ところで終わっていたのです。
なぜここまでのお話なのだろう,と疑問をもち,他社の教科書を読んでみることにしました。他社の教科書は話の最後まで書かれていて,表現にもそれぞれ違いがあることに気付きました。
では,どの教材文を使うか。この授業のねらいを考えると,学研の教材文を使うことで,きこりと神様の役になり切ることに焦点化でき,正直に言うことと嘘をつくことについてしっかり比べることができるのではないかと考えました。
実際の授業では,初めての役割演技に大はしゃぎの子どもたち。この話を知っていて,3本ともおのをあげる神様,うそをついたきこりに「おおうそつきー!」と怒る神様もいました。
役割演技の後には,「おのをじっとみつめるきこりに考えたことを教えてあげよう」と問いかけました。そこでは,「うそをつかずに言うとすっきりするよ」や「本当のことを言うといいことがあるかもしれないよ。」と役割演技を通して考えたことをしっかりと伝えていました。 学研の教材文を使用することで,役割演技を通して,うそをつくことや正直に言うことのよさを感じることができたのではないかと思います。
教材文の意図,ねらいに沿った教材文の選定について考えた授業でした。 | |  |