 |  | 体ほぐしの運動遊び |  | | 2023/05/16 | 今年度が始まり,一か月が経ちました。昨年度と同様に低学年を担当しておりますので,「遊び」の意識は変わらず体育の学習を作っています。 今回のトピックスは,4月始まってすぐに行った「体ほぐしの運動遊び」について御紹介できればと思います。
『体つくりの運動遊び』は「体ほぐしの運動遊び」と「多様な動きをつくる運動遊び」の二つで構成されています。「多様な動きをつくる運動遊び」は,昨年度の研究協議会で提案をさせていただきました。トピックスをさかのぼっていくと概要もありますのでそちらをご覧ください。「体ほぐしの運動遊び」については,年度初めに実施される学校も多いのではないかと思います。目標としては,「手軽な運動遊びを行い,心と体の変化に気付いたり,みんなで関わり合ったりすること」となっています。難しいことは書いてありますが,この領域の私の捉えとしては,年間を通して運動をすると楽しい気持ちになったり,友達と関わったりすることもできると気付くきっかけになればと思っています。なので,どのような運動遊びを取り扱ってもよいと思っています。しかし,そこで関わりが生まれたり,運動をすることが楽しいと感じられるような手軽なものを取り扱うことが必要です。
今回の時間は,学年2クラス合同で体育を行いました。取り扱う運動も,特に目新しいものというわけではなく,「運動量が確保されながらも楽しいもの」「友達と関わりながら行えるもの」「競争でもよいが,その特性が焦点化されすぎないもの」くらいの大まかなイメージで考えました。取り上げた運動遊びは「ペアストレッチ」「じゃんけん列車」「フープつなぎ」「新聞紙リレー」です。 「ペアストレッチ」は,単純にストレッチをするわけではなく,それぞれ他の遊びを取り入れながらストレッチをすると楽しそうという意見から,ストレッチとじゃんけんを組み合わせて行いました。何か遊びを組み合わせたいなと思った時は「じゃんけん」が一番取り入れやすいと思います。 「じゃんけん列車」は御存じの通りです。「フープつなぎ」は,手を繋ぎ,手を使わずにフープを通していくというものです。手を繋いで行いますので,自分が動きたい動きを友達に伝えながら協調して動くことが必要となります。「みんなで関わり合う」という点で,「じゃんけん列車」をする中で,友達と二人でじゃんけんをするよりも,人数が増えるとドキドキする回数が増えるといった感想や,みんなで肩をもって歩くと勝手な動きをした時に動きにくくなるといった気付きも表出されます。「フープつなぎ」でも,動きに関して同じような気付きが出てきますが,早くつなぎたいという思いを基に,どのように友達と協力するかといった方向性を確認するきっかけにもなると思います。 「新聞紙リレー」は,新聞紙を手を使わずに落とさず走るといった遊びです。どのように新聞紙を落とさずに走るかもありますが,そこまで難しくないです。ここも,友達とどうやったら新聞紙落とさずに走れるかな?と問うと,話し合ったり,実際に新聞紙を使ってやってみたりする姿が見られます。最初の体育の授業は,年間の指針になると思います。体育の授業はどのように学習をしていくのか,友達とどう関わるかといったことが子どものなかに気付きとして芽生える運動を仕組めるとよいなと感じました。 | |  |