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3年生 かげと太陽
2023/10/18
現在,3年生は,「かげと太陽」の学習を進めています。

子どもたちに,「かげは,どのような所にできるのか。」「かげは,一日を通して動くのか。」といったことを問いかけ,予想を立てさせています。その予想を,どのような方法で確かめるのか。それを実験計画という形で考えさせています。

予想と実験計画を自分で考えることができた子どもたちは,自分の考えに責任感をもって,主体的に学習に取り組むことができます。

11月24日の研究発表大会に向けて,子どもたちと共に学びを積み重ねていきます。

3年担当 末花 昌之

【理科】今年度もよろしくお願いいたします
2023/04/17
 今年度も理科を担当させていただきます,森 大樹(もり だいき)と申します。よろしくお願いいたします。今年度は5年生の担任となりました。

 昨年度は3年生でしたが,今年度は5年生の理科で研究を進めてまいります。高学年という発達の段階も踏まえた上で,「科学的に解決する」という視点から,「well-being」「エージェンシー」につながる深い研究ができるように努めてまいります。

 また,子どもが様々な面で科学的に解決することのよさを実感できる仕掛けや工夫を考え,科学的に解決していく子どもたちを支えていければと思います。

 そして,私自身も,子どもと共に理科を楽しむことのできる1年にしたいです!

 今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

科学的に解決する子どもたちへ
2023/01/31
1月27日に小中一貫教育研究協議会が行われました。
協議会に御参加いただいた皆様,本当にありがとうございました。また,本校ホームページより指導案を御覧いただいた皆様もありがとうございました。

本校では,well-beingにつながる学び〜教科等の本質に迫る授業づくりを通して〜の研究を進めています。さらにその中で,『エージェンシー(自分で目標を決め,振り返りながら責任をもって行動する力)』という概念に着目して,学習を進めています。

小学校理科では,問題解決の過程の中で「科学的に解決する」ことが重要になってくるのではないかと考えています。
つまり,子どもたちが,自然の事物・現象との関わりの中で見いだした問題を,実証性,再現性,客観性を問い直したり振り返ったりしながら問題解決を進めていくことです。

その中で,子どもたちに意識させたいのは,「自分たちの行った実験方法や実験の仕方,実験結果によっては,結論の納得度合が左右されていく」ということです。

だからこそ,自分たちの行う問題解決に責任をもって取り組み,それを振り返っていくことが重要になります。

そこに至るまでは,教師が,子どもの学習状況をアセスメントしながら,子どもにとって何が必要なのか見極めながら支援すること,時に我慢することが大切だなと感じました。

課題は山積みですが,まだまだこれからです。
これからも,子どもたちと共に科学的に解決することのよさや楽しさを考えていこうと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

1/27 小中一貫教育オンライン研究協議会
2023/01/20
1月27日(金)の午後より,小中一貫教育オンライン研究協議会を開催します。
 小学校では,私,森 大樹が,小学3年「音の正体って何だろう?音の不思議を探ろう!〜音の性質〜」の授業を提案します。
 中学校では,河村 拓哉 教諭が,中学2年「ワイヤレス充電のしくみの探究〜電流と磁界〜」
 米村 崇 教諭が,中学3年「月と金星の動きと見え方〜金星の動きと見え方〜」の授業を提案します。

●研究について
〈well-beingにつながる学びについて〉
 本学園では,well-beingを「個人だけでなく,社会や地球環境まで含めた全体的に良好な状態」と捉えています。
 well-beingの実現には,教科等の本質に迫る授業で身に付けた資質・能力を,人生において自在に発揮できる子どもを育成することが必要不可欠です。
 そのためには,エージェンシー(変化を起こすために,自分で目標を設定し,振り返り,責任をもって行動する能力)の育成及び発揮が重要な課題であると考えています。
 
 本学園の理科部では,理科の見方・考え方を働かせ,自然の事物・現象を科学的に解決することのできる子どもを育成する授業が,教科の本質に迫る授業だと捉えています。
 また,エージェンシーを発揮している姿を,自然の事物・現象に関する素朴なイメージや概念から見いだした問題について,科学的に解決していく姿だと捉えています。
 本単元においては,自然の事物・現象から問題を見いだし,実証性,再現性,客観性の手続きを捉えたり問い直したりしながら,科学的に解決していく姿がエージェンシーを発揮した姿だと考えています。
このような学習を経験した子どもは,今後出合う自然の事物・現象と主体的に関わり,見いだした問題を科学的に解決しながら,自己の考えをより妥当性の高いものに更新できるようになり,well-beingの実現につながっていくのではないかと捉えています。

 協議会では,エージェンシーの育成及び発揮を目指して講じた手立てが,有効であったか等を,参加者の皆様と協議したいと思っております。

 皆様の御参加をお待ちしております。

●研修会のスケジュール
13:15〜13:30 受付
13:30〜16:20 基調提案
            各教諭提案・協議・指導助言
16:20〜16:30 アンケートのお願い

●申し込み方法
・ホームページに掲載しているQRコードからお申し込みください。

●その他,準備物等
・小学校学習指導要領解説 理科編
・中学校学習指導要領解説 理科編
・提案授業の指導案(本校ホームページに掲載しています)
・Webex Meetingsの使用準備(本校ホームページに掲載しております)

白い羽を羽ばたかせ,室積の空へ 〜理科 生物単元〜
2022/07/01
小学3年生の理科には,生物に関する単元がたくさんあります。
5月から今(現在)にかけて多くの生物を育ててきました。

ヒマワリ,ホウセンカ,マリーゴールド,キャベツ,ヘチマ,ダンゴムシ,チョウ,サワガニ…等

その中で私がよく子どもたちに問いかけたのが
「ただ“観察するため”に大切に育てるのか」
「私たち人と同じ“命あるもの”として大切に育てるのか」

理科に限らず,子どもたちが命あるものに向き合うよい機会。ぜひ大切にしてほしい視点です。

天候にも左右されてしまう生物単元。梅雨時期の山場を越えたかと思いきや,今は連日30℃を超える猛暑に悩まされております。
そのような中,嬉しいことも。モンシロチョウの蛹が羽化しようとしています。毎朝,まだかまだかと眺める子どもたち。なかなか上手く蛹まで育たず,命を育む難しさを実感したおよそ1ヶ月。それでも最後まで諦めず,子どもたちは命と向き合いました。子どもたちが育てたモンシロチョウが,一日でも早く室積の空へ,元気に羽ばたいてくれることを願うばかりです。

はじめての理科!いざ,観察マスターへ!
2022/05/11
今年度,本校に着任し,理科を担当することになりました。森 大樹です。

学年は3年を担当しております。

どきどき,わくわくの初授業。
春の生き物観察へ行ってきました。

「畑と運動場とでは、花の色がちがう!」
「かたちは四角い?いや丸い?」
「アリには,毛みたいなのが生えている!」
「ツツジのまわりにミツバチがたくさんいた!」

虫眼鏡という新アイテムをもち,普段見ることのできない細かな部分までしっかり観察する子どもたち!

観察後も,
「どうしてツツジのまわりにはミツバチがたくさんいるの?」
「ツツジの花の蜜をすいに来ているんだよ。」
「ミツバチがいないとツツジが咲かない!」・・・等々。
ツツジの花の話だけで20分!

色,かたち,大きさ,見つけた場所,まわりの環境等々,
何に着目して観察するかで,生き物の見方は変わってきます。

日々私も,そんな子どもたちの様子を見ながら,理科の授業づくりについて勉強中です。

今後も引き続き,理科の授業実践について発信していこうと思います。
お時間あるときに,お読みいただけると幸いです。
1年間,どうぞよろしくお願いいたします。

予想と異なる結果に出合ったとき 自分達の力で対処する力
2021/12/02
今回は、前回紹介した力の育成に向け、

 1つの授業を紹介します。

 単元は、「光とかげ」です。

 今回扱った事象は日なたと日かげの地面の温度の違い です。

 教科書では、朝と昼の2回温度を測り、「午後になると温度が高くなる」という学習になっています。

 しかし、
「どうして2回測るのか」という意図について子どもたちが自分事として取り組むことが難しかったり
「温度を調べてみたい!」という課題意識をもつことが難しかったりと
 シンプルな実験なだけに学びを深めることが難しい教材でもあると感じています。

 そこで

 今回は、
 「日なたと日かげなんだから温度は違うだろう」と考える子どもたちに

 『温度にはほとんど差がない』という実験結果をどう解釈するかという場の設定をすることにしました。

 予想場面、私のクラスでは、満場一致で「温度は違う!」でした。

 しかし、測って帰ってくると どの班もほとんど差がなく、1℃あるかないかでした。

 「あれ?」という空気が漂います。

 Nさんが、「温度が違わないはずがない」と言いました。

 みんなも共感しています。「なんでかな?」と問うと

 班で色々アイデアを出していきました。

 場所 に着目する子

 風  に着目する子

 雨  に着目する子

 特に今回は、前日の夕方から夜にかけて大雨が降ったため

 子どもたちの多くが雨に着目していました。

 「晴れが続いたら違いが出るんじゃないかな」と話す子どもたち。

 時間の経過と温度の違いには着目する子はいませんでした。

 しかし、まずは子どもたちの問いで追及してみようと思います。

 どんな結論に行き着くのか。みんなで納得できるのか。

 どんな手続きに子どもたちが価値を感じるのか。

 理科の学びとしてどんな価値が生まれるのか。

 楽しみにしながら、子どもたちと取り組んでいこうと思います。

 追及には時間がかかるので、時数の問題やカリキュラムの問題もありますが、

 今回は、電気の学習と並行してモジュール的に継続実験を行なってみようと思います。

理科×well being
2021/11/29
こどもたちと

目指す授業の在り方について話しました。

と言っても、今回は私がたくさん話してしまいましたが・・・。

一番は

理科は「自分達が科学的(実証性、再現性、客観性)に問いを解決し、みんなで納得に向かう時間」

ということです。

みんなでの中には、子どもたち一人ひとり、そして私(先生)も入ります。

私は一生懸命みんなのサポートをするためにいるんだというメッセージを

私なりに伝えました。

どうしてこんな話をするのか?というと

新しい研究期に入り、

well-being というキーワードで授業づくりを見つめ直しました。

理科は子どもたちがはてなを見つけ、それを解決していく学習です。

その手続きが科学的であるという点が、他の教科と大きく異なる学習過程でもあります。

よって、「科学的な問題解決の時間」だと思います。

でも、

結論をつくり、納得するのは子どもたちです。

「この結論で納得できているのか?」と自分達自身に問いながら

学習を自分達の責任で進めてほしい。

そんな願いを込めました。


「責任と権限」

well-beingについて調べていると、こんな言葉に出合いました。

学びの責任と権限は誰が どのようにもつのか?

という問いに

私自身 納得に向かって歩んでいるところです。

子どもたちの

楽しい!面白い!知りたい!調べたい!

を大切にしながらも

こどもたちが自分達の学びに責任と権限をもっている

そんな授業を目指して取り組んでいきます。

今後、そんな授業づくりの在り方について発信していきたいと思います。

光とかげ
2021/10/19
現在、「光とかげ」の学習に入りました。

単元の最初に
アプリでかげを消したもの と かげの向きを一つだけ動かしたもの
の2種類を提示しました。

子どもたちは、
「周りのものにかげがあるのに、一つだけかげないのはおかしい」

「かげはどんなものにもできるんだからないはずがない」
など、生活経験の中から反論を展開していきました。

また、かげの向きが違う写真では
「かげは同じ方向にできるからおかしい」

「太陽と反対にできるはずだからおかしい」
など、先行知識を生かしつつ反論する姿もありました。

しかし、実際に外に出てみて写真と同じ場所に行くと
かげがありません。
子どもたちは戸惑った様子でした。
「あの写真、実は本物だったのかな・・・」というような表情です。

結局、私から「実は先生が作ったんだよ」と伝えると
なぁ〜んだ!とほっとしたようでした。

自分達の思ったことと違う状況が起こったときの戸惑いは
やはり理科の醍醐味だと思います。

さて、

一度写真は偽物だったことを明かしたのちの次の時間。

「かげは絶対に同じ方向にできる」
「かげはどんなものにもできる」
のどちらにも納得?と聞いてみました。

すると
「透明なものはどうかな」「下敷きとかガラスとか」
「水はどうかな」
など、色のないものはどうなるんだろうという声が出てきました。

「できるはずだ」と考えている子どもが多かったですが
「先生、とりあえずやってみようよ!」という子どもたち。

下敷きとビーカー、シャーレ、そして半紙を用意し、実際に試してみることにしました。

外に出ると
「かげできた!」と喜ぶ姿。
ビーカーに入れた水を垂らすと
「かげできてるできてる!」と興奮気味な子どもの姿。

「できるんじゃないかな」
と思っていてもやったことはないので
やってみると感動が生まれるんですね。

とても素敵な姿でした。

しばらくすると
シャーレは容器の平たい部分だけかげができないことがわかりました。
縁のところはかげができるのですが
地面に映るかげは円の形をしています。

「あれ?映らない!透明だ!」と驚く子どもたち。

すると
「水入れてみたらどうなるんかな?」とTくん。

次々と試す子どもたち
「水入れたらかげができる!なんで?」と驚きを隠せません。

この時間はここまで時間となりました。

さて、子どもたちは水を入れるとかげができる不思議を解決することができるのでしょうか。

私も一緒にアイデアを出しながら頑張ろうと思います!

ICTの活用と授業
2021/08/30
本校でも,一人一台端末の利用が進んでいます。

今回は,子どもたちと行っている使い方について紹介します。

一つ目は理科です。
9月の最初の単元は昆虫の学習です。
昆虫の生息地とその理由についての学習,そして体のつくりへと進んでいきます。

これまで,観察活動はノートを用いたり写真を撮ってマークアップ機能で見つけた場所や気づきを記入するようにしていました。

しかし,観察中に記録することに時間がかかり,肝心の観察活動に時間を割くことが難しい面がありました。

今回は,添付している写真をiPadのpagesの背景として設定し,そこに子どもたちに見つけた昆虫の写真を撮影し挿入するようにしました。

こうすることで,場所を記録せずとも,地図上にどんどん追加していくことができます。

クラウドが使えれば,これを全児童で共有しておけば
「まだ誰も見つけていない昆虫を探すぞ!」という気持ちにつながり,より多様な昆虫に触れる機会につながりそうです。

本校はまだクラウド利用ができないので,待ち遠しい限りです。

授業の話に戻ります。

子どもたちは10分で5種類くらい昆虫の写真を挿入できました。

その中にはクモの写真も。
「くもは昆虫じゃないよ!」というツッコみが起こり,
次の学習内容へのつながりもできました。

みんなで情報を共有する作業がスムーズにいけば
その分を思考活動に充てることができます。

理科は特に情報共有が多いと思っています。
個人やグループの観察や実験の結果,気づきを共有していけばもっと面白くなりそうだと

ICTの可能性に期待しています。

さて二つ目は社会です。


理科とは離れますが子どもが素敵な使い方をしていました。

工場の学習をしているのですが,今年度もコロナの影響で見学に行けません。

そこで,工場の製造工程を撮影した動画を見ながら

光市発祥のカンロアメノ作り方を調べることにしました。

AirDropで動画を渡し,どうやって作っているか繰り返し見ながらメモしていく子どもたち。

多くの子がノートを用いていましたが

A君はiPadの純正メモを使っていました。

動画を挿入し,メモアプリ内で再生しながら
メモアプリに機械の名前や製造工程をタイピングしていく。

めちゃくちゃ使いこなしていてびっくりしました。

子どもたちに紹介すると

「おお!」となり,あっという間にみんな使いこなしていました。

こうやって,
端末の学習利用経験
を蓄積していくことで
先々効率的に楽しく面白く深く学べる子どもたちが
増えていくのだと楽しみになります。

ICT機器のよさとアナログの紙のよさ
どちらも知っている子どもたちになってほしいと思います。

本格的な活用はまだまだこれからですが,
頑張っていきます!

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