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【開催間近!】1月27日小中一貫教育オンライン研究協議会
2023/01/19
 1月27日(金)の午後から,小中一貫教育オンライン研究協議会を開催します。
 小学校では,私,千々松 哲大が,小学4年「瀬戸内のハワイ『周防大島町』 〜特色ある地域のまちづくり(国際交流)〜」の授業を提案します。
 中学校では,池田 幹太 教諭が,中学2年「東北地方における工業の発展 〜日本の諸地域『東北地方』〜」
 吉岡 友子 教諭が,中学3年「これからの財政はどうあるべきか 〜経済分野『財政』」の授業を提案します。

【研修会のスケジュールについて】
13:15〜13:30 受付
13:30〜13:35 基調提案
13:35〜13:40 日程の確認,社会科部全体提案
13:40〜14:20 小4年千々松の提案・協議・指導助言
14:25〜15:05 中2年池田の 提案・協議・指導助言
15:10〜15:50 中3年吉岡の 提案・協議・指導助言
15:55〜16:20 全体指導助言:山口大学名誉教授 吉川 幸男 先生
16:20〜16:30 アンケートのお願い

【申し込みについて】
・ホームページに掲載しているQRコードからお申し込みください。

【準備物について】
・小学校学習指導要領解説 社会編(お持ちであれば)
・中学校学習指導要領解説 社会編(お持ちであれば)
・提案授業の指導案(本校ホームページに掲載しています)
・Webex Meetingsの使用準備(本校ホームページに掲載しております)

【提案授業について】
<教材について>
 本教材は,地方自治体が抱える課題を解決するためには,どのようなことが有効かを,県内の特色ある地域の様子について調べたことを基に,自分の考えを形成する単元構成となっています。
 山口県内の特色ある地域として,国際交流が盛んな周防大島町,萩焼を生かした萩市,そして大内文化を守り続ける山口市を取り上げる予定です。
 本単元での子どもは,地方自治体が抱える課題の解決に向けて,国際交流が盛んな周防大島町のまちづくりについて関心をもちながら追究することを期待しており,社会的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりすること大切にしたいと思っています。

〈well-beingにつながる学びについて〉
 本学園では,well-beingを「個人だけでなく,社会や地球環境まで含めた全体的に良好な状態」と捉えています。
 well-beingの実現には,教科等の本質に迫る授業で身に付けた資質・能力を,人生において自在に発揮できる子どもを育成することが必要不可欠です。
 そのためには,エージェンシー(変化を起こすために,自分で目標を設定し,振り返り,責任をもって行動する能力)の育成及び発揮が重要な課題であると考えています。

 本学園の社会科部では,社会的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする子どもを育成する授業が,教科の本質に迫る授業だと捉えています。
 また,エージェンシーを発揮している姿を,社会的な見方・考え方を働かせ,自分の考えを形成したり,よりよい選択・判断をしたりしながら,課題の解決に向かう姿だと捉えてます。
 本単元においては,教師の提示するまちづくり案の有効性を反論によって確かめる場を設定します。社会的な見方・考え方を働かせながら,提案を批判的に検討し,よりよいものに修正していく様相がエージェンシーを発揮した姿だと考えています。
 このような学習を経験した子どもは,社会的事象を多角的に考えたり,よりよい社会を創造したりしながら,個人や社会の良好な状態を追究できるようになり,well-beingの実現につながるだろうと考えているところです。

 協議会では,エージェンシーの育成及び発揮を目指して講じた手立てが,有効であったかどうかなどを,参加者の皆様と協議したいと思っております。
 
 皆様の御参加をお待ちしております。

8月1日授業づくり研修会
2022/07/01
8月1日(月)の午後から,【社会科】授業づくり研修会(オンライン)を開催します。
小学校では、私、千々松 哲大が、小学4年「水はどこから?」の授業を提案します。
中学校では、吉岡 友子 教諭が、中学3年「地方の政治」の授業を提案します。

【研修会のスケジュールについて】
13:10〜13:30 受付
13:30〜14:30 提案授業(小) 小学4年「水はどこから?」千々松 哲大
            授業動画の視聴(20分程度)と協議と指導助言
14:40〜15:40 提案授業(中) 中学3年「地方の政治」吉岡 友子
            授業動画の視聴(20分程度)と協議と指導助言
15:50〜16:20 指導講話 山口大学 教育学部 名誉教授 吉川 幸男 先生
16:20〜16:30 閉会行事・アンケート

【申し込みについて】
・申し込み締切は、7月25日(月)です。
・ホームページに掲載しているQRコードからお申し込みください。
※現在、20名の申し込みがあります。ありがとうございます。

【準備物について】
・小学校学習指導要領解説 社会編(お持ちであれば)
・中学校学習指導要領解説 社会編(お持ちであれば)
・提案授業の指導案(申し込みされた方に事前メールします)
・Webex Meetingsの使用準備(本校ホームページにも掲載しております)

【提案授業について】
 人々の健康や生活環境を支える事業について学習する単元の、「飲料水を供給する事業」の授業を公開、提案します。
 学習指導要領では、「飲料水,電気,ガスを供給する事業は,安全で安定的に供給できるよう進められていることや,地域の人々の健康な生活の維持と向上に役立っていることを理解すること」と、明記されています。
 今回の授業では、「安全で安定的に供給できる」や「地域の人々の健康な生活」ということに迫っていくために、「その地域ならではの飲料水を供給する事業の働き」に着目したいと考えています。
 本校のある山口県光市の水道水は、全国的にもめずらしい「伏流水」を水源としています。多くの自治体が、ダム水や河川水などを水源としている中、なぜ光市は伏流水なのか。
 また、本校には近隣の下松市、周南市といった他市町から通学している児童も多数います。近隣他市町はどのように飲料水を供給しているのか。それは、なぜか。
 光市と他市町の飲料水の供給の仕組みから、どのようなことをつかんでいくのか。
 (現在、子どもたちと一緒に学習中です)

 皆様の御参加をお待ちしております。

山口県ってどんな県?
2022/06/04
 第4学年最初の単元は、「都道府県の様子」です。
 オリエンテーションを終えた後の授業について紹介します。

 新幹線の写真を見せます。
 子どもたちからは、「のぞみだ!」「乗ったことあるよ!」と声が上がりました。
 「どこから乗ったの?」と、問い返すと、「徳山駅だよ!」「私は新山口駅から乗ったこともあるよ」「まだまだいろんな駅があるよ」と、反応が返ってきました。

 同じように高速道路のインターチェンジの写真を見せます。
 今度は、「徳山東インターからよく乗るよ」「私は熊毛だよ」「熊毛ってどこなん?」などの反応が返ってきました。
 そこで、「新幹線や高速道路は、どこから乗れるの?どこを通っているの?」という課題を設定し、みんなで探ることにしました。

 白黒で拡大印刷した地勢図の、新幹線の線路と高速道路を色ペンでなぞっていきました。
 「高速道路って、1つじゃないんやね」「高速道路と新幹線がほぼ同じところを通っているところがあるね」「どちらも、福岡県と広島県に向かっているね」などの、つぶやきが聞こえてきます。

 その後、書き込んだ線について、気付きを交流しました。
 「どちらも下側を通っているよ」「南側だね」「なんでなん?」「だって・・・」などの言葉がでてきました。
 そこで、「なぜ、新幹線や高速道路は、県の南側を通っているのだろう」という学習問題を設定して、単元の学習を進めることにしました。

 子どもたちに、学習問題に対する自分なりの予想を考えさせると、「新幹線はスピードを出さないといけないから、平たいところを走っていると思うよ。南側はきっと平地が多いんだよ。だからじゃない?」「乗る人が多くないと、つくっても無駄になってしまうから、南の方は人口が多いのではないかな?」などといった、「地形」や「人口」に着目した考えがでてきました。
 以降の学習は、それらの子どもたちの予想を基に学習を進めていきました。

 これまで、問いを生み出す工夫について研究してきましたが(今も継続しておりますが)、最近は、その問いに対する子どもの予想を磨くこと、それを授業に生かすことを大切にしています。
 また、トピックスを通じて発信したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

相棒!よろしくね!
2022/06/03
 今年度、4年1組の担任になりました「千々松 哲大(ちぢまつ てつひろ)」です。よろしくお願いいたします。

 さて、「相棒!よろしくね!」というタイトルですが、「相棒」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべたでしょうか?

 学習指導要領の第4学年の目標には、「・・・地図帳や各種の具体的資料を通して、必要な情報を調べまとめる技能を身に付けるようにする。」と明記されています。
 地図帳や地域の副読本、様々なリーフレット、そしてタブレット端末には、情報が盛りだくさんです。そのような地図帳や副読本を、いつでも気軽にめくりながら資料を見付けたり、疑問を解決したりしてほしい。また、一人一台のタブレット端末も上手く活用してほしいと願い、下記のような授業を行いました。

第4学年最初の単元「都道府県の様子」のオリエンテーション
 「山口県って何が有名?」と、子どもたちに問いました。
 「ふぐ!」「錦帯橋!」「大島みかん!」などの元気な声が返ってきます。
 「それってどこのまちで有名なの?」と、問い返しました。
 「ふぐは下関でしょ。錦帯橋は・・・どこやっけ?」と、少々困った子もいる様子。

 そこで、相棒一人目『地図帳』の登場です。
地図帳には、地域の特産品などがマークで示されており、ゲーム感覚で見つけることができます。「『山口県の○○市・町は、△△が有名』を地図帳で調べよう」と呼び掛けました。
 地図帳を眺める子どもたちから、「ふぐはやっぱり下関だよ」「岩国はれんこんも有名なんだね」「なんか、防府市にタヌキがいるんだけど・・・」などの、つぶやきが聞こえてきました。
 そこで、「防府市のタヌキって知ってる?」と全体に問うと、首を横に振る子どもたち。「詳しく調べるには・・・。どうする?」と問うと、一斉に「タブレット!!」の声。相棒二人目の登場です。

 「『防府市(スペース)タヌキ』というように検索するといいよ。」と、検索の仕方も簡単に学習しまし。
 「へえ〜防府のタヌキって、向島タヌキと言って、国指定の天然記念物なんだって!」
 インターネットから情報を得ていきます。

 地図帳のマークに興味をもった子どもたちに、「三重県志摩市や新潟県小千谷市には、なかなか見かけないおもしろい地図記号があるんだよ」と伝えました。
 事前に索引の使い方もマスターしていた子どもたちは、索引から、ページと場所を見つけ、地図帳をめくりだします。
 「あっ!これだ!!」と、子どもたちはそれぞれ真珠と錦鯉のマークを見つけ出しました。「他にもおもしろマーク見つけたい!」と、意欲的な発言も見られました。

 最後に、少々難問を出してみました。
 「『将棋の駒』があるんだけど、見つけられる?」
 友達と相談した子どもたちは、「タブレットで将棋の駒の名産地を調べた後、地図帳の索引で場所を特定し、地図帳をめくれば見つかる」と推測しました。
 タブレットで、「将棋の駒 産地」と検索すると、「山形県天童市」がヒットしました。きっとここだと予想した子たちは、地図帳の索引を使って、場所を見つけ出し、じっと地図帳とにらめっこをしました。
 「あった!!!!」とても元気な声があちこちで響き渡りました。


 今回の授業では、地図帳やタブレット端末を上手に使いながら、課題を解決することができました。
 相棒といっしょに犯人(課題)を逮捕(解決)したといってもよいでしょう。

 これからも、相棒とともに、たくさんの課題に立ち向かっていきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

2.11 オンライン協議会
2022/01/11
 2月11日(金)に,第1回 小中一貫教育研究協議会(オンライン)を開催します。
 「well-beingにつながる学び(1期) 〜教科等の本質に迫る授業づくりを通して〜」の研究テーマのもと,小学校社会科部では,「よりよい社会とは?」を追究する単元「平和で豊かな暮らしを目ざして(第6学年)」の授業を提案します。

【well-beingとは?】
 本学園では,well-beingを「個人だけでなく,社会や地球環境まで含めた全体的に良好な状態」と捉えています。教科等の本質に迫る授業で身に付けた資質・能力を,人生において自在に発揮できる子どもを育成することができれば,社会が抱える複雑で困難な課題を解決していくことができ,well-beingの実現につながると考えています。

【社会科の本質に迫る授業とは?】
 本学園の社会科部では,「子どもが社会的事象について,よりよい社会を考え主体的に問題解決しようとする授業」を,教科の本質に迫る授業と捉えています。本単元においては,戦後の日本がどのようにして現在の社会を築いていったのかを探る学習の中で,戦後の復興を多角的に考えながら,よりよい社会を追究する姿が,教科の本質に迫った子どもの姿だと考えています。

【本教材で大切にしたいことは?】
 本教材は,第二次世界大戦後の復興を政府や国民という異なる立場から探ることができるといえます。また,歴史学習の最終小単元ということから,過去の出来事を基に現在及び将来の発展を考えることにもつながる教材となっています。
 ここでは,戦後の復興を多角的な視点で捉えながら,単元を通してよりよい社会とはどのようなものなのかを追究することを大切にしたいと考えています。
 そこで,指導にあたっては,社会的事象を別角度から見た資料に出合う場や,単元を通して,よりよい社会に対する自分の考えを問い直す場を設定したいと考えています。そうすることで,社会的事象を多角的に考えながら,主体的によりよい社会を追究することができるようになると考えたからです。

 このような学習を経験した子どもは,今後,身近な学級活動での話し合いはもちろん,地方政治,国政などにおける対立やジレンマが起きる場面においても,物事を多角的に考えながらよりよい社会を追究することができ,well-beingの実現につながるだろうと考えています。

 授業は,1月後半に実施予定です。協議会は,2月11日(金)です。
 皆様の御参加をお待ちしております。

授業について語り合う会 in光
2021/8/6
 8月6日(金)に,授業について語り合う会 in光をオンラインで開催しました。
 小学校社会科部では,「いくぞ!やるぞ!社会科授業! 〜授業づくりのビクトリーロード〜」と題して,実践事例を紹介したり,「問いの表出の仕方」について語り合ったりしました。

「問いの表出の仕方」
・第6学年 「平和で豊かな暮らしを目ざして」
 「終戦直後の日本の様子と東京オリンピック・パラリンピック(1964の方です)開催時の日本の様子を比較させた後,その期間が19年であったことを知らせる。そうすることで,『大変な状況だったのに,わずか19年でオリンピック・パラリンピックを開催できたのはなぜ?』という問いを生み出すことができるようにする。」
 過去,このような手立てで授業をしたことがありますが,まだ生まれて12年の子どもたちが,わずか19年と実感するのか?といった課題が挙げられました。
 語り合う会ということで,この度は,参加された方と「何か良い手立てはないか?」交流しました。参加された方からは・・・
・他国の発展と比較する
・これまでの歴史の発展年数と比較する(縄文から弥生,江戸時代300年の変化など)
・身近な建造物(学校やビルなど)が完成するまでに要する期間などを提示する など
といった意見を提案していただきました。どれも今後の授業実践に生かしたいものばかりでした。また,参加された方から,「自分もそれでやってみたい!」といった感想もいただきました。

 研究発表大会などの授業公開を基にした協議では,授業や子どもの姿から手立ての効果を検証したり,どうするべきだったのかを提案したりすることが多いと思います。参加された方との交流は,振り返りや反省といった場でのものがほとんどです。
 しかしながら,今回のような語り合う会では,参加された方と授業を実施する前に意見を交流したり,気軽に日常の授業づくりについて語り合ったりすることができました。

 子どもたちには,他者との関わりを大事にしよう!とよく言いますが,私自身も皆様との関わりを大切にしながら,授業づくりに励んでいきたいと改めて思いました。
 御参加いただいた皆様,本当にありがとうございました。
 今後ともよろしくお願いいたします。

問いで学びを紡ぐ
2021/6/26
 6月26日(土)に,第3回小中一貫教育研究発表大会を開催しました。
 「小中一貫教育への歩みを通して,深い学びの在り方を探る(3年次)〜問いで学びを紡ぐ〜」の研究テーマのもと,小学校社会科部では,「政治とは何か?」を追究する単元「ローカル政治調べ隊 〜わたしたちの暮らしを支える政治〜(第6学年)」の授業を提案しました。

 単元を通して,「地方公共団体の政治の役割」について考えていきました。
 まず,光市が子育て支援センターを設置した経緯や過程を調べました。社会の変化によって生じた人々の願いを叶えようとする地方公共団体の政治の役割を捉えました。
 次に,柳井市の複合図書館建設がなかなか実行されない事実を伝え,その理由を探っていきました。子どもたちは,光市と柳井市が抱える課題や現在の社会状況などを比較しながら自分たちなりの結論を見いだしていきました。
 市役所,市議会,そして市民といった様々な立場の視点から,それぞれの役割を再確認し,また,二つの異なる地域の政治の取組を比較することで,「地方公共団体の政治の役割」を問い直すことができました。

社会をより身近に!
2021/05/17
 6年1組の担任を務めさせていただく「千々松 哲大(ちぢまつ てつひろ)」と申します。今年度は,5,6年生の社会科を担当いたします。(他にも,自クラスでは,国語や体育なども担当しています)どうぞよろしくお願いいたします。

 さて,5年生では,『日本の国土とわたしたちの暮らし』,6年生では,『憲法とわたしたちの暮らし』という単元で新しい学年の学習がスタートしました。

5年生
 小学3,4年生では,身近な市や県の学習が中心だったので,実際に見学に行ったり,ゲストティーチャーにお話を聞いたりといった活動を基に,学習問題を追及してきました。しかしながら,5年生の本単元の学習となると,なかなかそうはいきません。そこで,世界の中の日本をより身近に感じれるように,地球儀や地図帳等を活用しながら,授業を進めて参りました。
 実際に地球儀を手に取って,目で見たり,指でなぞったりといった活動を繰り返し行いました。また,地球儀で指示したポイントを地図上で再度指示しなおす。その反対に,地図上で指示したポイントを・・・といったような活動も行いました。学習内容が難しく,大陸や海洋,国の名前,経線・緯線などを「覚える!!」といった学習になりがちですが,繰り返し地球儀などの具体物に触れながらの学習だったので,楽しく自然と覚えることができたようでした。

6年生
 日本国憲法とわたしたちの暮らしのつながりを考えた時に,子ども達からでてきた言葉は,「戦争をしないこと!」でした。日本国憲法の3大原則である「平和主義」を実感している子ども達からの発言でした。その他「国民主権」や「基本的人権の尊重」といった原則は,「言葉は知っているけれども,それとわたしたちの暮らしとのつながりって・・・選挙?」「人権ってよくきくけど・・・」といった反応で,「知ってはいるんだけど,よくは知らないな・・・」といったものでした。そこで,教科書や資料集を活用しながら,「なんとなく」とか,「たしか・・・」といった曖昧なものを,『根拠となる資料をもとに説明できるようになろう』と授業のはじめに子ども達と確認しました。
 一か月ほど経ちましたが,子ども達からは「資料集の〇ページの○○に,〜〜と書いてかあって・・・・」などの,自分の見つけた根拠となる資料を,全体に共有する発言が増えてきました。
 これが,タブレットも使えるようになると,「こんな資料を見つけたから,みんなにも見てほしいな。送信するね!」といった活動もできることでしょう。※現在準備中です。

世界の果てまで行ってみよう!
2021/03/29
簡単なゲームを紹介します。

4年生『特色ある地域のまちづくり』の学習では,県内の特色ある地域が大まかに分かるようにするとともに,
@伝統的な技術を生かした地場産業が盛んな地域
A国際交流に取り組んでいる地域
B自然環境や伝統的な文化を保護・活用している地域
を取り上げることになっています。

先月のオンライン公開授業研究会を終えた後は,A国際交流に取り組んでいる地域の学習をしました。そこでは,我が国や外国には国旗があることを理解し,それを尊重する態度を養うよう配慮することが,学習指導要領の内容の取扱いに明記されています。

地図帳の巻末にある世界地図と各国の旗を見てみると,様々なつぶやきが聞こえてきました。「見たことある!」「日本の色違いがあるよ!」「文字が書いてある国もあるね!」「この国は,四角形じゃないよ!!」
小学生時代,夏休みの自由研究・工作等では,国旗調べをしていた私にとって,国旗の学習は,なんだか昔を思い出すようで,熱がこもってしまいました。4年生も終わりの時期ということもあったので,5年生での国土の学習へのつながりを意識しながら,3年生や4年生で学習した方位や地図帳の活用を混ぜ込んだ簡単なゲームを行ってみました。

準備物:個人(地図帳,ノート) クラス(タブレットのような写真を撮るもの,大型テレビのような写真を写すもの,拡大世界地図)

@地図帳から自分のお気に入りの国旗を探して,ノートに書かせます。
A何人か選抜し,書かせた国旗を写真に撮ります。
B撮った国旗を大型テレビで子ども達に見せます。
C問1:「これは何という国の国旗でしょう?」
子ども達は,巻末の世界地図や国旗の一覧から国名を探します。この時,国旗はおそらく州ごとに分類されて掲載されていると思われますので,はやく見つけた子にヒントをお願いすると,「〇〇州の国旗の中にあるよ!」といった声が上がるとナイスです。
D問2:「その国は,地図帳の何ページのどのあたりにありますか?」
子ども達は,地図帳の索引を使いながら,その国の掲載ページとその場所を探していきます。「〇ページの〇の〇だよ!」と答えがわかると,さっそく該当ページを開いて,場所を見付け出していきます。指で「アはここの辺りで・・・Bはここのところだから・・・・・」と,指でなぞりながら場所を探していきます。「あった!!」と見付け出した子ども達の表情と手の挙げ方は最高です。
E「では,その国は,前の世界地図だとどこかな?」と,今度は視野を広げて,場所を確認させます。
F「最後に,その国は,日本のどこ(方位)にあるといえますか?」と,問うて終了です。


地図帳の活用や方位の確認など,盛りだくさんで大盛り上がりのクイズとなりました。拡大世界地図を地球儀にかえるなど,まだまだ色々なやり方があると思います。5年生の導入でも楽しいゲームになるかもしれません。

公開授業研究会について
2021/02/01
 2月11日(木:建国記念の日)のオンライン公開授業研究会では,第4学年『おいでませ!山口の秘密調べ隊 〜特色ある地域のまちづくり〜 』の授業について,動画の視聴と協議を行います。


 『特色ある地域のまちづくり』の学習では,県内の特色ある地域が大まかに分かるようにするとともに,
@伝統的な技術を生かした地場産業が盛んな地域
A国際交流に取り組んでいる地域
B自然環境や伝統的な文化を保護・活用している地域
を取り上げることになっています。

 @では,『萩市の萩焼を生かしたまちづくり』について学習しました。

 本実践は,B自然環境や伝統的な文化を保護・活用している地域の学習で,「周南市八代地区のナベヅルを保護・活用したまちづくり」について取り上げました。
 山口県の県鳥であるナベヅルは,毎年冬になると越冬のためシベリアから日本に渡来してきます。江戸時代や明治のはじめごろは,ナベヅルを全国各地で確認していたそうなのですが,現在,ナベヅルの渡来を毎年確認できているのは,鹿児島県出水市と周南市八代地区の2か所のみだそうです。

 「どうして全国で2か所だけなの?」という疑問から,八代地区の自然環境,人々の活動や歴史的背景,人々の協力関係などに着目しながら学習を進めてきました。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から,社会見学ができなかったため,八代地区に実際に行ってみて・・・といった活動は残念ながらできませんでした。しかし,学校での学習に加えて,自主学習で調べてきた子,実際に八代地区に見学に行ってきた子,知り合いに尋ねてみた子など,たくさんの子どもたちの頑張りをみんなで共有しながら学習を進めてきました。


 みなさんとたくさんのお話ができることを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。

※指導案をHP上に公開しております。ぜひ,ご活用ください。

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