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おいでませ!社会のひみつ教え部屋
2020/12/03
先日開催された附小祭で,4年2組は「おいでませ!社会のひみつ教え部屋」というお店を開きました。「社会の学習で学んだことを他の学年の子達にも教えたい!」という願いをもちながら,お店の準備を進めてきました。これまでに学習してきた「山口県」「水」「ごみ」「防災」「歴史」の5つの単元ごとにブースを設け,クイズや体験などができるように工夫しながら運営していました。

 「山口県」についてのブース「おいでませ!山口のひみつ教え部屋」では,県内の名所を手作りマップから探してもらうクイズを出していました。答え合わせの際,大きな地図で「ここに○○はあります!」と指示棒で指し示しながら解説する姿は,自信に満ち溢れていました。

 「水」についてのブース「光市の水のゆくえ教え部屋」では,水道水に関するクイズを出していました。「人は一日でどれくらいの水道水を使うでしょう?」といった問題の解説では,授業でも活用したペットボトル〇個分という表現を使って解説をしていました。お客さんもたくさんのペットボトルに驚いた様子でした。

 「ごみ」についてのブース「ゴミのことたくさん伝え部屋」では,光市のごみ袋を準備して,実際にごみの分別体験をしてもらっていました。その後は,3Rを呼び掛けたり,光市のごみ分別アプリを宣伝したりと,お客さんにも「環境を大切にしてほしい」とアピールしていました。

 「防災」についてのブース「さい害たいさくかんぺき部屋」では,災害が身近で,恐ろしいものだということを実感してもらおうと,タブレットを使って,西日本豪雨の映像を見せていました。その後,「あなたがもし避難するときは,何をもっていきますか?」と,お客さんに考えさせる内容も盛り込まれていました。

 「歴史」についてのブース「山口歴史教え部屋」では,もともと歴史好きの子たちが,マニアックなクイズを4つのレベルで準備していました。解くのが難しい問題もありましたが,「こちらの資料から探してみてください!」と,歴史に関する本が何冊か準備されていて,活用することができました。

 また,受付係の子達が,大きな看板やわかりやすい解説付きのスタンプカード,折り紙の景品などを作っていたので,どのブースも多くのお客さんに来てもらうことができました。


 どのブースも社会科で学習した知識に加え,知識を獲得するために自分たちが培ってきた技能を使いながら,ヒントを出したり解説したりしていました。子ども達は,「お客さんのためにいろいろ準備できてよかった!」「学習したことを生かして楽しんでもらえました!」などと振り返っていました。
 学習したことを,授業だけで終わらせるのではなく,今後に生かす。しかも,自分だけではなく,他の人たちにもひろげていく。そんな子ども達の姿をこれからも大事にしながら,私も授業づくりに励んでいきたいと思います。

やってみよう!
2020/10/19
 第4学年社会科「水害にそなえて」の学習でのことです。

 学習問題「水害に備えて,誰が,どのような取組をしているのだろう」を追及していく中で,光市がたくさんの情報を発信していることがわかりました。

 授業では,そのたくさんの情報を実際に自らの手で入手することに挑戦しました。

 テレビの「dボタン」を押して調べてみたり,防災広報ダイヤルに電話をしてみたりしました。テレビのリモコンを操作する役や電話をする役を決めた際には,たくさんの子が「やりたい!!」と目をキラキラさせながら手を挙げました。(今年度一番の迫力でした)

 テレビのリモコン操作は,さすが現代っ子です。『ピコッ』『ピッピッ』と,どんどんテレビの画面を変えていきます。見ている友達も,「ああ!これね!」「うちのテレビでもやってみよ」と,好反応でした。

 防災広報ダイヤルは,自動音声で,防災無線の内容が流れることを事前に調べていました。しかしながら,いざ,電話をかけるとなると,ドキドキの子ども達。代表の子が,ゆっくりじっくり番号を押してみると・・・

『こちらは,防災光市です・・・』

何度か聞いたことのあるメッセージです。「続きは??」

『・・・ただいま,お伝えする情報は・・・ありません。』

「ないのか!」と一安心。

 普段なかなかできない活動に,ドキドキ・ワクワクの子ども達でした。「家に帰ってもやってみたいな」「家の人にも教えてあげる」と,前向きな振り返りもでました。万が一,災害が発生してしまうと,自分自身が情報を取りに行ったり,正しい行動ができるよう判断したりする必要がでてきます。今回の経験をぜひ生かしてほしいです。

本物に学ぶ
2020/10/05
 先日,光市環境部環境事業課の方に,環境学習の出前講座をしていただきました。光市のごみの現状についてのお話を聞いた後,ごみの分別体験やごみ収集車の見学をさせていただきました。

環境事業課の方のお話
・光市全体の1年間のごみの量「17824トン」は,ごみ収集車「約8900台分」であること
・今話題のレジ袋有料化 マイバックを持参するとごみが減る=Reduce(リデュース)
・可燃ごみに含まれる紙類は,リサイクルすることができる=ごみを減らせる。森林を守れる。地球温暖化防止につながる。
など,大変貴重なお話を聞くことができました。
 現場で実際に働いていらっしゃる方の生の声は,子ども達,そして私たち教員の心にも響きました。教科書や副読本,インターネットでも,同様の情報を手に入れることは可能かもしれませんが,「本物の声」のインパクトを感じることができました。

ごみの分別体験
 ごみの分別体験は,環境事業課の方からランダムに渡されたごみを正しく分別するというもので,1組の児童がチャレンジしました。
「空き缶は,緑の袋だったよ!」
「電池はたしか有害ごみじゃなかったかな?」「そうだよー!」
など,これまでの学習を生かしながら取り組むことができました。子ども達のなかには,「青色と黄色の分別の違いが,はっきりとわかったよ!」と,新しい発見に喜びを感じている子もいました。

ごみ収集車の見学
 ごみ収集車の見学では,2組の児童がごみの積み込み体験をしました。一人一つずつの積み込みでしたが,重たいごみ袋を思うように積み込むことのできない子もいました。何度も繰り返しごみを積み込む方たちが,どれほど大変な仕事をされているのかを肌で感じることができました。
 また,大きな収集車に積み込んだ木製の棚が,破壊される様子も間近で見学しました。「バキバキッ!!!!!」と大きな音をたてながら崩れていく棚を,「あああああ!」「うおぉおおおお!」と叫びながら見学する子ども達。ごみの処理に携わる方たちの,仕事の様子を,自らの目,耳,体で感じた瞬間でした。

 後日,子ども達が,
「この前,出かけたときに,ごみ収集車を見たよ!」
「ごみを出しに行った時,ごみ収集車が来るのを待ってみたよ。働く方たち,かっこよかった!違反した袋にね,シールを貼ってたよ!」
と声を掛けてきました。今まで,当たり前に感じていた社会の出来事に,改めて注目することができました。子ども達にとって,ゲストティーチャーの方との学習が,どれだけ有意義なものであったのかがよくわかります。
 コロナウイルス感染拡大防止のため,従来のような社会見学がなかなかできない状況ではありますが,実際の様子を見学したり,ゲストティーチャーの方のお話を聞いたりする機会を大切にしながら,これからも授業づくりに取り組んでいきたいと思います。

「調べたい!」エネルギーを指先へ
2020/08/25
社会科では,学習問題を解決していく中で,調べ学習がつきものです。
「インタビューして聞いてみたい!」
「見学にいってみようよ!」
「ゲストティーチャーに来てもらって,話を聞いてみようよ!」
どの言葉も主体的に学習に取り組もうとする子ども達の素晴らしい姿です。当事者の生の声を聞いたり,実際に見学したりすることは,この上ない学習・財産になります。しかしながら,コロナウイルス感染拡大防止のため,校外での学習が制限されたり,人との関わりがこれまでのようにいかなかったりしています。

「コロナで自粛が続くからこそ,できることはないか?」

子ども達と一緒に考えた結果,インターネットで調べてみようよ!という声が多くあがりました。いい機会でしたので,インターネットの活用の仕方について確認しました。
・タブレット端末の使い方
・WEBサイトの開き方(児童向け検索サイトの紹介)
・WEBサイトの検索の仕方(キーワードの入力方法:子どもは,文章で検索しがちです)
・情報の読み取り方(全文書き写しではなく,必要な情報を選んで)
・引用する際の注意事項(著作権等)

※教員が注意する点としては
・あらかじめ,WEBサイトの下見をしておくこと
・子どもが調べる事柄を焦点化しておくこと
などがあると思います。インターネットは,かなりの情報量があります。ある程度,教員側で,調べる道筋を準備しておかないと,情報量に埋もれてしまうこともありそうです。

また,インターネットの活用だけでなく,
「おうちの人に聞いてみたよ!」
「たまたま浄水場の近くを通りかかったんだけど,かなり大きかったよ!」
「昔,ごみ処理場に捨てに行ったことがあってね!そこでは…」
「お母さんに聞いてみたら,ごみを捨てるときはね…」など
学習に対するエネルギーをどんどん活用して,学びを深めていく子ども達。

コロナだからこそできることは?
これからの社会を生きていく子ども達が,自分たちなりに考えて行動していく。そんな学習をこれからも支えていきたいと思います。

地図で探ろう!ふるさと山口A
2020/07/13
 第4学年社会科「都道府県の様子について」の学習報告そのAです。

〇学習の様子〇
・展開
 山口県内の交通についてまとめた際「高速道路や新幹線って,南側に多いよね。」ということに気付きました。理由を尋ねると,「平地が多いからじゃない?」と答える子。「いや,それだけじゃなくて…」と反応する子。子ども達一人ひとり,いろいろな思いがあるようです。そこで,「どうして新幹線や高速道路は,日本海側ではなく,瀬戸内海側を通っているのだろう?」という学習課題をたてて,追究していくことにしました。
 子ども達は,前時までの学習から様々な予想をしていきます(これまでの学習ノートや地図資料等が大活躍です)。「平地が多いから?スピードを出すためには,平たいほうがいいよ。」「瀬戸内海側は人口が多い市が多かったよね?利用する人が多いからじゃないか?」「工業が盛んだから輸送しないといけないよ」など…。これらの気付きを板書にまとめると,「平地が多いから,人がたくさん住んでいるんでしょ。だから仕事をしないといけないから工業が発展しているんじゃない?仕事でも,生活でも高速道路や新幹線は使うよね!」と,子ども達が考えた一つひとつの理由は,それぞれが関連していることに気付くことが出来ました。これまでの一時間一時間の学習が,関連していたことに,つながっていたことに気付いた瞬間でした。「一つひとつの学習の積み重ねは,新しい問いを解く大きなヒントになる」ということを,これからも生かして欲しいと思っています。
 授業では,「私たちの暮らしている瀬戸内海側は,高速道路や新幹線があるし,いい生活が出来てるね!」と充実感に浸る子ども達に,じゃあ日本海側の人たちの生活は,充実していないの?と問うと,「いや,その地域ならではの暮らしがあるはずです。」「日本海はおいしい魚がとれるって聞いたことあるよ。」などと,その地域の特色を生かした暮らしをしているのではないかと思いを膨らます子ども達の姿が見られました。この思いやエネルギーを大切にしながら,「県内の特色ある地域の様子」の学習も頑張りたいと思います。

・終末
 まとめの学習では,山口県の白地図に,一人ひとりが地勢図,地形図,土地利用図,産業の様子について示した図などを活用しながら,山口県の特色についてまとめました。
 コロナウイルスの影響で,思うように外出出来ない日々が続いていますが,学習したふるさと山口県の様々なところに,実際に行ったり,見学したりして,もっともっと山口県のことを好きになってほしいと願っています。

地図で探ろう!ふるさと山口@
2020/06/08
 第4学年社会科 最初の単元は,「都道府県の様子について」の学習です。第3学年時に,身近な地域や市である「光市」について学習してきた子ども達。今度は「山口県」について調べる学習をスタートしました。

○学習の様子○
・導入
 副読本に掲載されている山口県の地勢図を用いて,学校の所在地である「光市」と担任の出身地である「宇部市」の様子を比べさせました。
 子ども達からは「宇部市はピンク色が多いよ(ピンク色=市街地)」「光市には,うなぎ?ハモ?のマークがあるね」「宇部市には,フラスコとビーカーのマークがあるよ」「宇部市には,空港があるよ。いいな〜」などの,それぞれの市のちがい(特色)に気付く様子が見られました。さらには,「私の住んでいる周南市には,新幹線の駅があります!」など,視野を山口県全域に広げて,様々な情報を地勢図から読み取る子の姿も見られました。
 これらの気付きから表出された,「同じ山口県でも,市や町によってちがい(特色)がありそうだね。調べてみようよ!」という意欲をもとに,「山口県の地形,交通,産業,土地の使い方などの特色について調べよう」という学習問題を定め,学習を進めました。

・展開
 地勢図,地形図,土地利用図,産業の様子について示した図など,一時間一時間の学習に適した地図を読み取りながら,学習問題を解決していきました。読み取りの活動時には,地図にシールをはったり,色分けをしたりして,土地や産業の様子などを分類させました。そうすることで,視覚的に地域間の特色に気付くことができるようになりました。コロナ対策で,密を避けなければならない状況なので,個人での活動が増えましたが,一人ひとりの技能向上という面に関しては,効果があったと思われます。毎時間積み上げてきた子ども達の地図やノートは,今後の学習にも生きてきそうです。

 その後の学習については,また更新いたします。

よろしくお願いします
2020/05/14
 4月から附属光小学校に着任しました,千々松 哲大と申します。4年2組の担任で,教科は社会科です。よろしくお願いします。

○4年2組のみなさんへ○
 はじめまして。臨時休業が続いていますが,元気ですか?まだ,みなさんに会えていないので,再開の日がとても待ち遠しいです。今日は簡単に自己紹介をします。

 千々松 哲大(ちぢまつ てつひろ)(Chijimatsu Tetsuhiro)です。
 柳井市の小学校から来ました。出身は宇部市です。生まれてから今日まで,山口県で楽しくすごしています。光市は良いところがたくさんあるみたいですね。4年生のみなさんは,3年生のときに,光市のことをたくさん学習したと聞いています。ぜひ,いろいろなことを教えてくださいね。
 さて,家庭学習もがんばっているみなさん。今,「柳井市」「宇部市」そして「光市」のことを話しましたが,どこにあるかわかりますか?地図帳を開けば,いろいろな情報がわかりますし,家の中にいても旅行に行った気分になります。ぜひ,地図帳旅行をしてみてください。いろいろな発見があると思いますよ。
 そして,私の名前です。ローマ字で書くとかなり長いし,複雑です。みなさんもローマ字を思い出したり,書いたりしてみるといいかもしれませんね。
 みなさんに会える日を楽しいにしています。

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