 |  | 【国語科】『言葉を尽くす』ということ |  | | 2022/06/03 | 今年度より,本校に着任しました,大塚祐亮(おおつかゆうすけ)です。 今年度は,4年生の担任で,国語科の授業を担当します。どうぞ,よろしくお願いいたします。
4年生では『思いやりのデザイン』『アップとルーズで伝える』(光村図書4年)の学習を行いました。学習の中で,『それぞれの段落に小見出しをつけるとしたらどのようなものになるか』ということを考えました。子どもたちは,本文に書かれている内容を一生懸命吟味したり,前後の段落との繋がりを考えたりしながら,段落ごとに素敵な『小見出し』をつけていました。 では,なぜ『小見出し』を付けたのか。子どもたちのつけた『小見出し』には,その基になる『理由』が必ずあるはずです。しかし,その『理由』が『なんとなく』や『そう思ったから』では話合いは成立しにくく,学びとしても不十分であると考えています。文章の流れや表現など,叙述に基づいた『理由』を自分の言葉で明確に表現できることが大切であると考えています。だからこそ,『小見出し』をつけることによって,自分がどこに注目したのか,どの表現からどのように思ったのかを,子ども自身が認識し,話合うことができるように活動を取り入れました。
思いや考えを『抽象』から『具体』へと昇華させるためには,言葉を知り,選び,繋げ,推敲する。このサイクルを回していくことで,自分の思いや考えを表現する幅が広がり,伝わりやすくなることを子どもたちが実感してくれればいいなと思います。
『言葉』というのは,自分を表現するための非常に便利な『ツール』であり,それと同時に『材料』でもあると考えています。自分を表現したり,他者と関わったりする際に『言葉を尽くす』ということの大切さ,楽しさ,難しさについて理解し,活用できるような手立てを意識した授業づくりを行っていきたいと思います。
1年間,よろしくお願い致します。(大塚祐亮) | |  |