物語を面白くしている「しかけ」は何かな?
2018/02/01
 あっという間に,2年生も残り2か月となりました。最近は,国語での学びを振り返るために,「この物語を面白くしている『しかけ』は何か」というテーマで,今まで読んできた文学的文章について,自分の考えを書かせています。今回は「お手紙」について書いたものを紹介します。
@お手紙のおもしろいところ
 わたしは,お手紙をもらったことがないというところが「しかけ」だと思いました。ふつう,おたん生日とかにもらうから,もらった場めんからはじまると,ふつうすぎておもしろい話にならないからです。もらってないところからはじまると,ちょっとかわっていて,おもしろくなると思いました。その「しかけ」が入っていると,かんどうするシーンや楽しいシーンとかも,もっとおもしろくなるから,すごいと思いました。
Aかたつむりくんについて
 わたしは,かたつむりくんがとんぼにかわると,物語が台なしになると思います。理ゆうは,とんぼだと空をとべるので,お手紙をとどけるのがとても早いからです。この物語のおもしろさは,とどけるのがおそいかたつむりが,お手紙をとどけるところにあります。お手紙をまっている間に,かえるくんとがまくんがしあわせな気もちになれました。楽しみに長いことまったお手紙は,がまくんをとてもよろこばせたと思います。だから,かたつむりくんが手紙をとどけることがおもしろくする「しかけ」だと思います。
 物語の展開の仕方や登場人物の設定など,作者の表現の工夫を自分なりに意味付けています。子どもたちの作文から,成長を感じることができて,嬉しい限りです。

たまのその後のストーリー
2017/12/19
   『たまのその後のストーリー@』
それからたまは,ももをもって,家に帰りました。すると,子ねこたちが,
「お父さん,そのももどうしたの。」と,元気よく聞いてきました。
「友だちからのおすそわけでもらった。」と,たまは,目をそらして答えました。
「それって,どんな人。」と,子ねこたちがたずねました。
「せがひくくて,いたずらずきで,耳が丸くて,しっぽが短くて,親切で,べんきょうぎらいで,くいしんぼうで……。」
「でも,お父さん,もしかしてウソをついていない?」
「本とうにねずみを見なかったの?それとも,つかまえられなかったの?どっちなの?」
 よくじつ。たまは,子ねずみをつかまえに行きました。すると,あの子ねずみがいました。
「あ…。」
「たまおじさーん!」
「おじさん,またももをとりに行こうね。」
 すると,たまは,顔を赤くしました。その後,たまがにげて行ってしまいました。家では,
「お父さん,やっぱりウソをついていたな。」
「父さんなのに,みっともない。」
「ごめんなさい。」

   『たまのその後のストーリーA』
それからたまは,ももをもって,家に帰りました。すると,子ねこたちが,
「お父さん,そのももどうしたの。」と,元気よく聞いてきました。
「ももの木からとってきた。」と,たまは,口をとがらせて答えました。そこで,お母さんが出てきて,
「どこのももの木でとってきたの?」と,聞いてきました。たまは,どきっとしました。
「えっと……,わすれた。」
「ももじゃなくて,ねずみがよかったな。」
「でも,ねずみたちがいなかったから,ももにしたんだよ。」
「そうなんだあ。」
「つぎは,ちゃんとねずみをとってきてね。」
「わかった…。」
 夜になりました。今日のごはんは,お母さんがとってきた魚で,やき魚にしました。子ねこたちは,おいしそうに食べました。子ねこたちは,もうベッドでねていました。まだお母さんねことたまは,おきています。
 たまは,お母さんねこに本とうのことを話しはじめました。
「ねえねえ,本とうはね,子ねずみたちからもらったの。」
「へえ。それで,どんな子ねずみだったの。」
「とてもやさしい子ねずみたちだったよ。」
「そうなんだ。じゃあ,子どもたちには,言わないようにするね。」
「うん,そうして。」
 そして,お母さんねこもたまもねむりました。

 捉えた人物像を基に,登場人物について,何をしたのか,どのような表情・口調・様子だったのかなどを具体的にイメージしたり,行動の理由を想像したりしたことを続き話として表現することができました。

ねことねずみは友だちになれるのか?
2017/11/22
11月6日に後期公開授業研究会があり,「ニャーゴ」(東京書籍2年)の学習をしました。

 本時では,登場人物の人物像に着目し,子ねずみたちに対するたまの気持ちの変化を表現できることをねらいとしました。そのために,「人物像と言動を関連付けること」,「物語とその後の展開とのつながりを吟味すること」などの見方・考え方を働かせることを意識した授業を行いました。

 「もし続き話があるとすれば,たまは,子ねずみたちにまた会いに行くかな」という問いに,多くの子どもが,「『おじさあん,また行こうね。』と約束しているから」,「『ぼくのもあげるよ。』と優しくされたから」,「桃を大事そうにかかえているので嬉しかったから」,などの理由で行くと答えました。

 そこで,最後の場面を嬉しそうに元気いっぱいに音読すると,「『ううん。』は,そんなに元気じゃない!ため息だよ」,「最後のニャーゴも大きすぎ!『小さな声で』って書いてあるよ」と大騒ぎになりました。そして子どもたちは,「どうしてこんなことになってしまったんだと,とまどっているのかな」,「できるだけ怖い顔で叫んだ後に,『ありとう』と言うのは,はずかしいよね」などと話し始めました。

 「だとしたら,『たまのその後のストーリー』は,どのような話になるか」と問い,次の時間に続き話を書きました。次回子どもが考えた続き話を紹介します。

明るい話? 暗い話?
2017/10/30
10月に教育実習生と「きつねのおきゃくさま」(三省堂)の学習をしました。

 まず,「明るさメーター」を用いて,この物語は,明るい話か,暗い話かという作品のイメージを表現させました。子どもたちは,「きつねが死んだことで,ひよこたちがとても悲しんでいるから,暗い話しだと思うよ。」「恥ずかしそうに笑って死んだのだから,暗い話とは言えないのではないかな」と話し始めました。

 作品に対するイメージのずれを確認した後,「なぜ,きつねは恥ずかしそうに笑ったのかな」と問うと,「ひよこたちを守ることができて嬉しかったので,笑っている」「ひよこたちをだまして食べようとしていたのに,その動物を守っている自分がちょっと恥ずかしい」など,きつねの変容を語りました。

 そこで,「きつねが死んだ場面で,きつねが変わったことが分かるのなら,その後のお話は必要ないのではないかな」と揺さぶりました。子どもたちは,「お墓を作る場面は,きつねのことを思っているひよこたちの様子が書かれているよ」「きつねの思いが伝わったことが書かれてあるから大事だよ」「この場面がないと,ただ悲しいだけのお話になっちゃうよ」などと,結末のよさに気付いていきました。

 最後に,「お墓の場面はいるとしても,『とっぴんぱらりのぷう』はいらないのではないかな」と問うと,「これがないと終われないよ」「昔話でいう,『めでたし,めでたし』みたいな意味だよ」「明るい感じで「チャン,チャン」と終わせたいのではないかな」などが出ました

子どもたちは,実習生たちと共に,この作品の面白さを味わうことができたように思います。

じゅういさんの一日は長いのかな?
2017/10/01
「どうぶつ園のじゅうい」(光村図書)の学習をしました。
 最後の段落にある「これで,ようやく長い一日が終わります。」の一文を取り上げ,獣医さんは一日の終わりにどのようなことをつぶやきそうか問うと,「たくさんの仕事があって疲れたなあ。」「獣医の仕事は大変だなあ」などと,話し始めました。
 そして,「今日1日の仕事だと,どの仕事が大変だったと感じたのかな」と問うと,「いのちにかかわる」「大いそぎで」「とてもいたいので,あばれる」「三人のしいくいんさんにおさえてもらう」「すぐに気づかれる」「やっとのみこんでくれた」など,根拠をもとに理由付けをしながら,大変な順に仕事を並べていきました。
 すると,いのししの仕事だけは,あまり大変そうなところは見つかりませんでした。そこで,「いのししの仕事より,もっと大変そうな仕事を紹介した方が,よい説明文になるのではないかな」と揺さぶり,「シロクマがキーホルダーを飲み込んだので,吐き出させる仕事」を紹介するのはどうかと提案しました。子どもたちは,「いのししの仕事の方がいい。だって吐き出させるのは,ペンギンの仕事に似ているから。」「似ている仕事を紹介しても面白くないから」などと,相違の関係にある事例を紹介するよさに気付いていきました。
 最後に,「動物の仕事をもう一つ追加できるとしたら,どのような仕事を紹介するのがよいかな」と問うと,「蛇がネズミを丸呑みした」「うさぎが手足を怪我した」などが出ましたが,「吐き出させる仕事ならペンギンと同じだよ」「暴れて大変ならワラビーと似ているね」などの反対理由で,この時間中に追加事例は決まりませんでした。
 それだけ,筆者も言葉や事例を選ぶのに時間をかけて考えていることが分かったのではないでしょうか。

たねのたび図かんをつくろう
2017/07/25
 6月29日に,前期公開授業研究大会がありました。2年生は,「たねのたび」で授業を行いました。本時における深い学びのポイントは,「説明の順序とその表現の効果をとらえること」でした。「種を運ぶのに,どの工夫が一番大事かな」という発問をきっかけに,子どもたちは「3つの工夫を比べて読む」という「読みの視点」を活用して内容の大体を捉えていきました。そして,話し合いが「もし,この工夫がなかったら・・・?」と進んでいくと,「種を運ぶために,どの工夫もつながっていている」という、それぞれが補い合っている関係性を押さえることができました。
 そこで,「どの工夫も大事だということを紹介したいのに,『でも,・・・できません。』の文を加えたのはなぜだろう」と投げかけました。今度は,「でも」の説明がある文章とない文章を比べる「読みの視点」で読むことで,文章の構成を捉えていきました。そして子どもたちは,「理由を書くことができる」「特徴のよさが分かりやすくなる」など,接続語を使った説明のよさに気付いていきました。

「エンペラーペンギンの子そだて」
2017/06/21
「エンペラーペンギンの子そだて」(学校図書)の学習をしました。
 どんな世話があったかを確認すると,子どもたちは,「めすの方がたくさん世話をしている」「でも,オスの世話の方が大変そうだ」などと,つぶやき始めました。
その後,「どの世話が一番大変そうか」について話し合いが進み,「めすが餌を捕りに行くこと。遠い海まで行くのはとても疲れるから」「おすが卵を温めること。一番厳しい季節を4か月も何も食べずに過ごすのは,つらいから」などの意見がでました。
 そこで,「冬の世話が大変になるのに,わざわざ5月(南極の冬)に卵を産むのはなぜかな。」と疑問を投げかけると,「夏になると氷が解けて,海までの距離が短くなる」「海に餌が一番多いのは夏」という根拠から,「雛とって夏はよい季節だから,独り立ちが夏になるように5月に卵をうんでいる」と,季節ごとの世話(過ごし方)をつなげて読むことで,子育ての知恵としてとらえることができました。

表現の工夫を生かして詩をつくろう
2017/05/20
詩の学習が終わり,子どもがつくった作品です。

にじに のったら  にじに のったら
はしを あるいて いくみたい
見えた 見えた
空に うかぶ 天の川も
とおくに ある 月も

さかなに のったら さかなに のったら
もぐったまま フグになっていくみたい
見えた 見えた
いわの中で ねている タコも
しおを はいている クジラも

繰り返し,言葉の順序(倒置法),見えるものの面白さなど,見つけた工夫を生かして,自分の思いを表現していました。
想像を膨らませながら読んだり書いたりすることで,
詩の世界を楽しく体験することができました。

よろしくお願いします。
2017/04/13
4月に着任いたしました、田中章憲と申します。元気いっぱいで、何事にも一生懸命に取り組む2年生と楽しく学習しています。国語科で「シーソーにのったら」の詩を読みました。子どもたちは、2つの場面あり、繰り返されている言葉があることに気付きました。「では、3つ目の場面を自分で考えて書いてみましょう。」と投げかけると、想像を膨らませていました。さて、見つけた「詩のきまり」を生かして書けるでしょうか。完成が楽しみです。

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